メディカルダイエット
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GLP-1とは


GLP-1とは小腸から分泌されるホルモンで、食欲をおさえるインスリンの分泌を促進させ、血糖値の上昇を抑える働きがあります。このことから、GLP-1受容体作動薬は糖尿病治療薬として世界中で承認されています。また、副次的な効果として体重減少効果があることが報告されており、欧米では肥満治療薬として用いられています。従来、GLP-1受容体作動薬には注射剤のみしかありませんでしたが、2021年2月に飲み薬(リベルサス)が発売されました。
リベルサスは日本では糖尿病治療薬として保険適応になっていますが、ダイエット目的としては保険適応できないため、自費診療になります。
[リベルサスの特徴]
リベルサスは、GLP-1受容体作動薬の中で唯一の内服薬です。1日1回1錠服用するだけですので、忙しい方でも続けやすいことが特徴です。ダイエットは正しい食事管理が最も重要です。リベルサスを服用することで食欲を抑えることができ、自然と摂取カロリーが減るためゆっくりと体重が落ちていきます。食事制限にともなうストレスが少なく成功しやすいことが特徴です。
[リベルサス の効果]
リベルサスが体重を減らすメカニズムとして3つの作用があり、中枢(脳)・胃・膵臓に働きかけます。
食欲を抑える:リベルサスは脳内の食欲中枢に作用し、空腹感を抑えます。そのため、無理なく食事量を減らすことができ、長期的なダイエットをサポートします。極端な食事制限をする必要がなく、食べ過ぎてしまう心配も減るため、「ストレスが少なく続けやすい」という声もよく聞かれます。
胃の運動を抑える:胃の内容物の排出を遅らせる効果があり、空腹感を和らげます。
インスリンの分泌を助ける:インスリンは血糖値を下げるホルモンです。血糖値の変動と空腹感には密接な関係があり、血糖値の急激な上昇と低下が空腹感を誘発することがあります。特に、糖質を多く含む食品を摂取すると、血糖値が急上昇し、その後急降下することで「偽の空腹感」が生じやすくなり間食の引き金になってしまいます。リベルサスは血糖値が高くなった時に、インスリンのはたらきを助けるように作用し、血糖値を下げます。

[リベルサスのメリット]
経口薬の利便性
出張や外出先でも持ち運びが便利なため、日常生活に取り入れやすい薬です。また、他のGLP-1阻害薬と違い自己注射が必要なく、注射に抵抗がある方にとっても簡単に服用できることがメリットです。
副作用が少ない
リベルサスは他のダイエット薬と比べても副作用が少ないことが特徴ですが、軽度の副作用が現れる場合もあります。例えば、治療初期に「便秘」「軽い吐き気」「お腹が張る」「頭痛」「身体がだるい」といった症状が出ることがありますが、多くの場合、使用を続けるうちに症状が和らぎます。
アメリカ・ヨーロッパなどで承認済
GLP-1は、日本では糖尿病治療薬としての保険適応ですが、アメリカFDA(食品医薬品局)や韓国の食品医薬品安全所、(EU)欧州連合加盟28ヶ国で肥満治療薬としても承認されています。
~ リベルサスでのダイエットをご希望の方へ ~
GLP-1受容体作動薬は本来糖尿病の治療に使用されるお薬で、当院でも糖尿病治療中の患者様に毎日のように処方しています。ところが、最近ではダイエット目的で糖尿病治療の経験がない美容クリニック医師や美容皮膚科医師、形成外科医師などが事前事後の検査や評価をせずに、GLP-1受容体作動薬を販売するクリニックが増加し、問題となっています。
当院では、GLP-1受容体作動薬の使用経験の多い内科医師が診療をおこなっており、安全な使用のために内服前後の検査や評価も丁寧におこなっております。
(以下に当てはまる方にはリベルサスの処方ができませんので、ご注意ください。)
- 妊娠中(妊娠の可能性がある)、授乳中の方
- 1型糖尿病の方、過去に膵炎になったことのある方
- 手術前後の方、お腹の手術を受けたことのある方
- 腸閉塞や胃腸障害のある方,
- 過度のアルコール摂取をする方
- 18歳未満の方
上記のような内服できない病態がないか、体質はどうかなど詳しく問診し治療計画を立てていきます。
リベルサスを用いたダイエットは自費診療になります。
初診の際にのみ、初診料として3,300円(税込)をいただいております。
※ご相談・診察のみで処方が開始されない場合は、初診料のみいただきます。
※その後は1ヶ月に一度のペースで受診して頂き、体調の変化や副作用が出ていないか等のチェックをおこない、お薬を処方します。基本的に再診料は無料です。
お薬の処方がなかったときのみ、再診料として1,650円(税込)いただいております。
リベルサスは、1日1回の内服薬です。
1回の投与量 × 1ヶ月分(30錠)の費用(税・診察料込)
リベルサス3mg(30錠) 税込 9,800円
リベルサス7mg(30錠) 税込 19,600円
リベルサス14mg(30錠) 税込 32,300円
【注意事項】
・リベルサスは糖尿病の治療薬としては国内で承認を得ておりますが、肥満治療薬として認可されているものはありません。ダイエットで使用して副作用等の有害事象が発生した場合は、公的な被害救済制度の救済対象にならないことをご確認ください。
【リベルサスの内服を開始する患者様へ】
リベルサスを含むGLP-1受容体作動薬は全て医薬品です。患者様の健康を守り安全に使用していただく為に、治療開始前に血液検査を実施することを勧めております。(3,300円, 税込)。
3ヶ月以内に職場で健康診断や人間ドックを受けておられましたら、その結果をご持参ください。
仮に何らかの原因でもともと肝機能障害や腎機能障害などの臓器障害が無症状のままで存在した場合(肝機能障害や腎機能障害はかなり悪化するまで無症状です)、GLP-1受容体作動薬の使用をさらに臓器障害が悪化する可能性があるためです。
これまで特に大きな病気をされたことがない方であっても、GLP-1ダイエットを開始して3ヶ月頃を目安に血液検査を勧めています。見た目からはわからない、内服開始後の臓器障害などの副作用が出ていないかをチェックし、継続可能かどうかを確認することが大切です。
GLP-1製剤「リベルサス」の使い方
用法・容量
3mgでの治療を開始して、4週間継続します。食欲が止まっていれば、その量を維持量として継続します。食欲がうまく抑えられない場合は7mgへの増量を検討します。
本剤の吸収は胃の内容物により低下します。1日のうちの最初の食事・飲水の前に、空腹の状態でコップ約半分の水(約120mL以下)で服用します。服用後少なくとも30分は、飲食及び他の薬剤の経口摂取を避けます。
必ず空腹時(起床時など1日の最初の飲食の前)に内服する
水120ml以下と少なめの水で内服する(お茶やジュース、コーヒーなども避けてください)
同時に他の薬剤やサプリメントを内服しないようにしてください。
リベルサス内服後少なくとも30分は経過しないと飲食しないようにしてください。
※食後服用では効果はほとんど無くなり、多くの水分や飲食により効果が弱くなります。
他のお薬を服用されている場合に相互作用による有害事象にも注意する必要があり、検査結果データの解釈なども含めて、細かく経過を見ていきます。