中板橋駅の内科・腎臓・リウマチ・皮膚科|隼聖クリニック

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「寺子屋」腎臓内科医療連携研究会

3月26日火曜日に板橋区医師会主催の研究会で、日本大学医学部附属板橋病院腎臓内科教授の阿部先生の前座として講演させていただく機会を賜りました。
糖尿病治療薬として開発されたSGLT2阻害薬ですが、現在も広く日常診療の場で使われていますが、血糖降下作用だけでなく、心血管疾患や腎機能障害の予防・遅延効果が報告されるようになり、世界中で使われています。長らく、その腎保護作用メカニズムについてはっきりとは解明していませんでしたが、つい最近も日本から非常にインパクトのある研究結果がいくつも報告され、徐々にその全貌が明らかになってきています。
私はもともと腎臓の病理学を研究してきましたので、その視点から見た文献的考察も含め、発表させていただきました。

メインの阿部先生の御講演では、SGLT2阻害薬の登場以前の「腎保護作用」が報告されている薬剤の歴史と、これまでに報告されているSGLT2阻害薬の腎保護メカニズムの総覧、そして、実臨床の現場でどのような患者さんにこの薬剤を選択すべきか、といった重要なポイントが非常にわかりやすく解説されました。特に、腎保護作用についてここまで明確に言語化された講演はこれまで聴講したことがなく、1時間で何冊もの専門書を通読したような気持ちになりました。
また、私のように診療所で腎臓内科外来をしていく身にとって、大学病院の腎臓内科の先生との連携は必要不可欠であり、その重要性についても改めて感じることができました。